SUZUHA
STORY
遮られた視界の外で、大きな手が制服の上を探るように動いている。
普段以上に鋭敏になった感覚は、性的な刺激を刻み込むように伝えてくる。
手枷によって自由を奪われた状態に後悔と羞恥が胸をよぎる一方で、鈴葉は内に燻る高揚感に包まれていた。
――模試でいい判定を取ったら何でもお願いを聞く。
受験生なのにエッチばかりの彼を勉強に集中させたくて、こんな約束をしちゃったのだけど…
その結果が手枷を付けてのエッチだなんて、思ってもみなかった。
しかもベッド下にちゃんと隠していたはずのローターも見つかっちゃって、隠れて一人でシてるなんて、絶対に悟られたくなかったのに…
彼は『約束』をいいことに、さらに目隠しまでさせて、私を弄ぶのだった――
突然、生暖かい舌が口内を押し開くように滑り込んできた。
体表を這う指先の動きが重なり、四方から取り囲まれているような圧迫感が全身に広がる。
やだ、じらさないでっ……
精一杯に抗おうとしても、火照った彼女の身体は、その味を忘れられないほど覚えてしまっていた。
鈴葉は全身を震わせながら甘い吐息を漏らす。
幾度となく焦らされた身体は、驚くほどに熱を帯びている。
彼の執拗な言葉攻めにも耐えてきたが、もうすぐそこまで限界が近づいていた。
「い…いじわるしないで、もう我慢できないよぉっ…」
ショーツにはぬらぬらと淫靡な染みを作り、欲望を満たしてくれるそれを待ち望んでいるようだった。
しかしそんな彼女に差し出されたのは、彼の太い指でも屹立した肉棒でもなく、フリルやレースがあしらわれた可愛らしくも卑猥なランジェリーだった。
『鈴葉これ着てよ、お願いなんでも聞いてくれるんだろ?』と彼氏は言う。
それを言われたら、従うしかないじゃん……
もう反抗する意思など鈴葉には微塵も残っていなかった。
遂に彼のものが膣襞をかき分けて最奥へと到達すると、鈴葉は弓なりに身体を仰け反らせた。
「やぁっ♡イクのとまんにゃいっ♡」
いつもの優等生然とした姿からは想像もできないほど、甘美な嬌声を上げて。
絶頂の回数を重ねる度に朦朧としていく意識の中で、
鈴葉は深みにはまっていることに気づきながらも、
それを拒むことができない自分を受け入れるしかなかった。