KOHARU
STORY
春の風に長い髪をたなびかせ、桜舞う中一人佇むその姿は、まるで少女漫画から飛び出してきたようだった。
彼女の名前は白瀬心春。
清楚可憐で、柔らかな微笑みを浮かべる彼女は、どれだけ近くにいても僕の視界に映るだけの存在だった。
話しかける理由もなく、ただ遠くからその微笑みに憧れるだけだった。
「ねぇ。ちゃんとこっちみて…?」
耳元で囁くような声が僕の意識を現実へと引き戻す。
視線を下げると、心春が潤んだ瞳でこちらを見上げていた。
その瞳はどこか寂しげで、僕に甘えるような可愛らしさを感じさせる。
制服ははだけ、きめ細かく滑らかな白い肌が露わになっている。
この光景が妄想であった頃の自分が信じられない。
心春は今、僕の腕の中にいる。
触れて、確かめて、愛すべき存在として。
二人きりになると、普段の初心で恥ずかしがりな心春は鳴りを潜める。
代わりに現れるのは、僕だけに見せる、大胆で艶麗な姿。
純真無垢であったが故に、男に愛される悦びと満たされる快楽に、彼女は心の底から魅了されてしまった。
出会った頃の彼女であれば拒んでいたであろう紐同然の水着だって、頼めば恥じらいつつも自ら進んで着てくれるようになった。
可愛いね、エッチだね、そう言うと心春は、照れつつも嬉しそうに身を捩る。
身体はほんのりと熱を帯び、淫らに装飾された秘裂からは甘い樹液が腿を伝って滴り落ちていた。
「もう、いいよね…?はやくきて…♡」
口内を犯され、膣奥を責められるたびに、心春の顔は嬉しそうに歪む。
何かを堪えるようにもがく舌が、より一層性欲を掻き立てる。
身体を重ねる度に、彼女の純粋さや清らかさといったものが穢されていくような気がした。
これでよかったのだろうか、そんな疑問が一瞬胸をよぎるたびに、僕は目を逸らしたくなる。
それでも、彼女の真っ白な世界を自分の色で染め上げることができるという感覚に、僕もまた魅了されているのだった。